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楽しみながら上達できるレッスンをしています。静岡県静岡市葵区安東、ピアノ教室 ”フロイデ”
ピアノ教室”フロイデ”
静岡県静岡市葵区安東
倍音を綺麗に響かせる演奏について
ピアノには、沢山の魅力がありますね。
その沢山の魅力の中の一つに、音の響きがあります。
ピアノは、タッチの仕方やペダルの使い方等、弾き方(奏法)を工夫し、倍音を豊かに綺麗に鳴らすことによって、多彩な響きが出ます。
倍音は、それぞれの音に必ず含まれていますので、どんな弾き方をしても鳴りますが、それを綺麗に鳴らす、倍音を生かした演奏をすることが大切です。
では、倍音を綺麗に鳴らす(響かせる)演奏とはどんな演奏でしょうか。
まず、倍音についてですが、倍音は、ある音の周波数の整数倍の音のことです。
元になる音を基音といいます。
ドを鳴らすとドの音として聞こえますが、ドには沢山の音が含まれています。
その沢山の音を倍音と言います。
ドの倍音は1オクターブ上のド、2オクターブ上のド、順にソドミソ♭シドレミ・・・です。
ドを鳴らすと、これだけの音がドのなかに入っているということです。
人の声にも倍音は含まれており、それぞれの人の声が違うのは、含まれている倍音が違うからです。
倍音は、ガンと思い切り鍵盤をたたいても綺麗には鳴りません。
指だけで押し付けるように弾く弾き方でも、音がつぶれてしまい、綺麗に倍音が鳴りません。
聞こえてはきますが。。。
基音中心の音の出し方になってしまいます。
倍音は、タッチの仕方やペダルの使い方等、弾き方(奏法)を工夫すると綺麗に鳴ります。
倍音を綺麗に鳴らすには、微妙なさじ加減のタッチの仕方が大切です。
タッチについては、力まず自然な状態で、腕の重みを指に乗せる感じで弾きます。
手首を柔軟に使うことや、手のひらの使い方、支えも重要です。
指の力で弾くのではなく、指は支えるだけです。
脱力も大切ですが、脱力と言っても、腕や手の力をすべてふにゃふにゃに抜くのではなく、手を支えるために必要な筋肉は使います。
無駄な力を入れないということです。
このような重みをかけて弾く奏法は、ロシア奏法、重力奏法とも言われています。
この奏法は、体全体をしっかり使って弾くので、体が小さい演奏者でも、深みのある迫力のある音を出すことが出来ます。
芯のある、遠くへ美しく伸びていくピアニシモも出すことが出来ます。
無理をした弾き方をしませんので、音が豊かになり、手も傷めません。
腱鞘炎になることもありません。
綺麗なレガート奏法も、伸びのある音も、この奏法でとても楽に出来るようになります。
倍音を綺麗に鳴らした演奏は、とても綺麗です。
多彩な響きが出ます。
ある音を出して、その上にまた他の音が重なり、それぞれの音の倍音も重なっていくと、音に広がりや奥行きがでて深さを増していきます。
低音を綺麗に響かせ、その上にいろいろな音をお互いの音がけんかにならないように乗せていく。
そのような事を大切にしながらピアノを弾くと大変面白いです
演奏者の魂が、聞いている人の所へ、ぽ〜んと飛んでいくような、そんな感じで人の心に届く演奏になります。
世界の一流ピアニストは、この倍音を綺麗に鳴らして弾いています。
また、作曲家でいえば、ショパンの曲等は、倍音がとても美しく鳴るように作曲されていますので、倍音を綺麗に鳴らすように弾くととても美しい演奏になります。
ラフマニノフの曲も倍音が綺麗ですね。
この奏法を生徒達に教え、出来るようになると、皆さん口を揃えて、「綺麗、楽しい、面白い!」と夢中になっていきます。
そのような奏法が出来るように、基本からしっかりレッスンをしています。
ピアノを始めたばかりの幼児さんも、将来的にそのような奏法が出来るように、しっかりとした下積みを、子供さんの年齢、理解度に合わせて丁寧にレッスンしています。
ピアノ経験がある方にも、綺麗に弾ける奏法を分かりやすくレッスンいたしますので、必ず綺麗に弾けるようになっていきます。
皆様、是非、この倍音を綺麗に響かせて、綺麗にピアノが弾ける奏法を体験してみてください。
ピアノの世界が変わりますよ!
倍音を綺麗に響かせるためのレッスンについて、ある男の子の例をあげて具体的に書いてみますね。
エリーゼのためにを弾いている男の子、左手がどうしても荒くなってしまうので、倍音を綺麗に鳴らして弾くテクニックを教えました。
荒く弾いている場合、静かに弾くだけでも綺麗にはなりますが、やはり倍音を綺麗に鳴らせるのと鳴らせないのとでは次元が違います。
まずは、倍音について、難しい説明は置いておいて、実際に音を鳴らして体験してもらいました。
いろいろな方法がありますが、一番分かりやすい方法で体験してもらいます。
まず、真ん中のドミソを音が鳴らないように和音で弾いてもらい、次にそのドミソを押さえたまま、2つ下のドを強く鳴らします。
すると、音を出していないはずのドミソの音が聞こえて来るのです。 低音の倍音に真ん中のドミソの音が含まれているから、音を出していないにもかかわらず、音が鳴ったのです。
男の子は、目をまんまるくして驚いていました。
さて、次は、倍音についての簡単な説明。
ドは、ドとしか聞こえないかもしれないけれど、実は、ドの音には、ドドソドミソ♭シドレミ・・・の倍音が含まれています。
レやミにもそれぞれ倍音が含まれていて、綺麗に響くタッチで弾くと、とても綺麗に音が鳴るということを説明しました。
低音の倍音が鳴るように大切にタッチをしてペダルを踏み、その次の音は、その低音の倍音をつぶさないように、かつその音の倍音も綺麗に鳴るようにタッチして次の音も、その次の音も同ようにタッチしていくと、まるで色彩豊かな絵画のように、とても綺麗な色合いの響きになります。
言葉で説明するのはとても難しいのですが。。。
そして実践。
まずは私がお手本を見せます。
次にその男の子に真似して弾いてもらいます。
何度が工夫して弾いているうちに、とても綺麗に倍音を鳴らすことができました。 あまりに感激して、目を輝かせて「わおー!!!」と吠えていましたよ(笑)
とても美しいエリーぜのために(まだ最初の部分だけですが)になり、めちゃくちゃ満足した顔で帰っていきました。
倍音を綺麗に鳴らせられなくても、伴奏部分をただ静かに弾くだけでもそれなりに綺麗には弾けますが、やはり、倍音が綺麗に鳴る演奏は深みがあり美しいですね。
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