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「聞く」と「聴く」
皆さんは、 ピアノを弾く時、ピアノの音を聞いて弾いていますか?
それとも聴いて弾いていますか?
まずは、「聞く」と「聴く」の違いについてですが、
「聞く」は、音が自然に耳に入ってくる、漠然ときこえる等、単に音が耳に入るという聞き方です。
「聴く」は積極的に意識して音に耳を傾ける聴き方です。心を傾けて聴くということ、聞こえるものの内容を理解しようと思ってしっかり聴くという意味があります。
ですので、「ピアノの音を聞いて弾く」というのは、ドレミの音は耳には入ってきているけれど、漠然と聞いているので、自分がきちんと弾けているかどうかが聴けていない状態です。
ただ、指を動かして音を出している状態です。
一方、「ピアノの音を聴いて弾く」というのは、細かいことを注意しながらしっかり聴いて弾けている状態です。
どんな音色で弾けているか、音の響きはどうか、フレーズはきちんと歌えているか、ハーモニーの変化、各声部のバランスはどうか等、いろいろな事に注意して、自分が出している音をしっかり聴いて弾けている状態です。
というわけで、ピアノを弾くときには、音を聞くのではなく、聴くことが大切です。
音をしっかり聴けていないと、心が届かない演奏になってしまうし、綺麗に弾くことは出来るようにはなりません。
ピアノを弾く時は、沢山ある音符や記号を読まなくてはならないし、間違えないように弾かなければと、やらなければならないことが沢山あります。
ですので、つい、指の動きばかりに気をとられてしまい、音は耳には入ってきているけれど、どんな音色で弾けているか、音の響きはどうか、フレーズはきちんと歌えているか、ハーモニーの変化、各声部のバランスはどうか等、いろいろな事に注意して、自分が出している音をしっかり聴くということがおろそかになってしまうことが多いと思います。
メロディーは聴いていても、伴奏は聴いていないとか、主旋律は聴いていても、副旋律は聴いていないとか。。。そのようなこともあると思います。
また、ピアノは、弾いている鍵盤の所で音が出る訳ではなく、その先でハンマーが弦をたたいて弦を振動させて音が出るのですが、そのことをすっかり忘れて、鍵盤での指の動きばかりに気をとられてしまうことも多いと思います。
一つ一つの音を良く聴いて、ハンマーが弦をたたいて音が出ていることを意識して大切に音を出すように心がけていくと、音楽が生きてきます。
自分が出している音をすべて聴けるようになってくると、演奏が変わっていきます。
音に命を吹き込めるようになりますので、演奏が生き生きしてきます。
一つ一つのパートを歌い合って、合奏をしている、そんな感じの演奏にもなっていきます。
ドレミの音がただ耳に入ってきて漫然と弾くのではなく、音色、音の響きはどうかな、ハーモニーは? 各声部の音のバランスは大丈夫かな。。。いろいろな事に注意して、よ〜く音を聴いて弾いてみましょう。
素敵な演奏になっていきますよ(^^)
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