ピアノを学ぶ楽しさ・面白さ・綺麗に弾くということについて
ピアノって、最初はポンと音を出すだけで楽しいですね。
メロディーが弾けるようになり 、伴奏もつけることが出来、強弱もつけたり、書いてある記号も理解でき、好きな曲が弾けるようになってくると、とても楽しくなってきますね。
でも、音符も読めるし、書いてある記号も分かる、楽譜どおりに弾いているはずなのに、どうも綺麗に弾くことができないし、面白さがなく、飽きてきてしまう。。。
そんな経験ないでしょうか?
実は、楽譜に書いていない表現方法を学ぶと、ピアノの奥深さが分かってきて面白くなってくるのです。
たとえば、4つ同じ音が並んでいたとしても、4つの音を同じ様に弾いてしまったのでは、音楽が生きてこないのです。
間の取りかた、音色を変えることによって、たった4つの音でも表現が違ってきます。
どんな音を出したら綺麗か、ここのフレーズはどんな風に弾いたら綺麗か、この和音はどんな音色で弾こうか、フレーズの間の取りかたはどのくらいがいいか等、いろいろな表現方法を学んで、だんだん綺麗に弾けるようになっていくことに楽しさを感じるのです。
本当の面白さは、ここからなのですよ!
楽譜に書いてある音符、記号には、すべて深い意味があります。
ですので、楽譜に書いてある音符、記号をただ正確に弾くだけではつまらない音楽になってしまうのです。
楽譜に書けることには限界があります。
音符や記号では表しきれない、楽譜の奥を読み取るということが大切なのです。
作曲者が何を言いたかったのか、楽譜に書けなかったことまで読み取って、演奏できるようになると、生きた音楽になってきます。
もちろん、楽譜通りに弾けることは基本なので、最初は、楽譜通りにきちっと弾けるようにしなければなりません。
楽譜通りきちっと弾けるようにしながら、いろいろな演奏技術を学び、たとえば、タッチの違いで違う音色を出せるようにしたり、綺麗なレガートができるようにしたり等いろいろなテクニックを使って、楽譜の奥を読み取ったものが表現出来るようになると、音楽が生きてくるのです。
ここはどのように弾こうか、このような音で、このように弾きたいと思っても、技術が伴わなければ弾けないですね。
自分の思ったとおりの表現をするために、テクニックを学ぶのです。
もちろん、それには、練習も必要です。
また、間違った方法で学んでは綺麗に弾けないですので、正しく学び、正しく練習することが、早く上達することへの近道です。
ピアノは誰が弾いても音が出せる楽器なので、音色、美しい音はどんな音か考えずに、ガンガン弾いてしまうこともあるかもしれません。
ピアノは、タッチの仕方によって、無限の美しい音色が出ます。
それを、この曲のこの部分は柔らかい音、ここは響いたはっきりした音、等弾きわけることが大切です。
また、ただ音を並べて弾いてしまうこともあるかもしれませんね。
どの音もしっかり弾いてしまうと、ガチャガチャして綺麗な音楽になりません。
主な音はしっかり浮き出させ、その他は、主となる音を引き立たせるように弾くと、綺麗になります。
レッスンでは、綺麗な音、汚い音、何種類かの音を実際に弾いて聞かせ、綺麗な音はどんな音であるか、聞き分けられるようにしています。
その美しい音を出すためには、どのようなタッチをすればいいか、美しい表現をするにはどんな風に弾いたらいいか、細かく丁寧に分かりやすくレッスンしていますよ!