ピアノは、誰が弾いても音が出せ、気軽に楽しめる楽器ですが、美しい音を出すことはとても難しいです。
難しいけれど、美しい音で弾けるようになってくると、本当に楽しいです。
ピアノ全体が美しく鳴り響き、心地よい音が体の中にすう〜っと入ってくる。。。とても良い気分です♪
ピアノで、美しい音を出すことが難しい理由は、音を出すための操作をする所(鍵盤)と、実際に音が出る所が離れていて、複雑な仕組みで音を鳴らすということが理由の一つだと思います。
ピアノを弾くときは、ハンマーが弦をたたいて音が出ているということを意識して弾くことが大切です。
鍵盤を押した時、そこで音が鳴っているわけではないのです。
(注:ここでのピアノとは、生ピアノ〈アコースティックピアノ〉のことです。
電子ピアノは、ハンマーが弦をたたいて音が出るのではなく、サンプリングしてある音を、鍵盤というスイッチを押すことで出るようにしてありますので、生の音を鳴らして演奏することは出来ず、生ピアノとはまったく別のものです。)
ピアノの音が出る仕組みを簡単に書きますと、打鍵をすると、その力がアクションに伝わり、ハンマーが弦をたたき、弦が振動して、駒を介して響板に伝わり、楽器全体が振動して、音が鳴るのです。
ですので、大事なのは、ハンマーが弦をたたく瞬間なのです。
どのように、ハンマーが弦をたたいたか、弦をどのように振動させたかで、音色が変わります。
手をたたいても、たたき方で音色が変わりますよね。
ハンマーが弦をたたいて出す音色は、もっともっとシビアに変わります。
ハンマーが弦をたたく時のたたき方は、タッチの仕方で変わります。
鍵盤の動き(鍵盤からアクション〜ハンマーが弦をたたく瞬間の動き)を指先の感覚で感じ取り、微妙なタッチの差で弾くと、ハンマーの弦のたたき方が変わり、いろいろな音色が出せたり、響かせ方が出来たりします。
その時に、良いタッチで弾けると、美しい響きになるのです。
脱力をしっかりして、タッチの仕方を工夫することによって、無限の美しい響きを出すことができます。
良く言われる「ピアノを鳴らせる」という演奏は、このようなことを意識して、音の出し方を工夫していくと出来るようになっていきます。
倍音を綺麗に響かせることも大切になってきます。
(ピアノを鳴らすというのは、ピアノを大きな音でガンガン弾くということではなく、ピアノを楽器として、美しく鳴り響かせることです。)
ピアノから、ただ音が聞こえてくる、というのではなく、ピアノという楽器全体が共鳴して、部屋全体に音が綺麗に響き渡り、フォルティシモからピアニシモまで、美しく響かせられたら。。。とっても素敵ですね!
レッスンでは、これらのことも、しっかり学んでいけますよ♪
究極の美しいピアニシモの出し方もレッスンいたします♪